掲載日:2024年06月07日
更新日:2024年06月12日
エジプトといえばピラミッドというくらい認知度が高いシンボルです。
しかし、砂漠にあるピラミッドは行くだけでもなかなか過酷です。
今回はそんな場所にありつつも、多くの観光客が向かうピラミッドには何があるんでしょうか?
今回はそんなギザの大ピラミッドを見ていきたいと思います。
エジプトには約120個ものピラミッドがあります。
その中で、永遠に壊れることのないピラミッドとして今から約4500年前に建造された
・クフ王
・カフラー王
・メンカウラー王
のピラミッドを総称して3大ピラミッドになります。
さらに3つのピラミッドで一番大きいのがクフ王のピラミッドで、底辺が230メートル、高さが147メートル、容量が約235万立方メートルもあります。
(高さは36階のビルに相当し、東京ドームの容量の約2倍あります)
ちなみに、クフ王の息子がカフラー王であり、さらにその息子がメンカウラー王です。
血は争えないですね
エジプトの代表的な建造物であるピラミッドは一体なぜ作られたのでしょうか?
ひと昔前までは 王が自らの権力を示すために作られたという説が有力でした。
しかし最近の研究により新たな説が浮上してきました。
それはピラミッド建設は公共事業のひとつだったのではないかという考察です。
農民たちが農作業を行えない時期に、人びとを動員してピラミッドをつくる。
作業に参加した農民には 食糧やワインが支給されたと考えられています。
つまり、農作業の仕事がない時期にピラミッド建設を行うことで、人々が食料に困らないようにしたというわけです。
ピラミッドは石灰岩と花崗岩の推定230万個のブロックから構成されており、さらに各ブロックの重さは2.5トンから最大で15トンまであります。
どのようにして1個あたり約2トンもある石を300万個も運んで積み上げたのか、その方法は依然として謎が多いままです。
そんな中、エジプトで調査を行っているチームが当時の工事の様子を記した書類をみつけました。
そこには約800キロメートルも離れたルクソールから1個平均2.5トンの石を船に乗せて運んでいたと記されていたのです。
電動工具もない時代に、2トンを超える石を乗せても大丈夫な船を作るのもすごいですね。
しかし最も難題であるのが積み上げる方法です。
現在「直線傾斜路」という緩やかな斜面をピラミッドに組み込む方法が有力視されていますが、緩やかな斜面を作る石の量が現実的ではないため解明に至っていません。
ちなみに大手ゼネコンである大林組が発表した、現代工法によるピラミッド建設計画があります。
簡単に説明すると高さ60メートルまでは運搬トレーラーで直接乗り入れ、60メートルより高度の場所にはクレーンやエレベーターを使い、
最頂部はヘリコプターを導入して、工期は5年、総工費は1250億円になるそうです。
一方、当時の工法のままで現代の建設費に試算すると約4兆円にも及び、ここまで大規模な建造物は世界には未だ存在していないといいます。
ピラミッドは王の間、女王の間、地下の間が1メートルほどの通路でつながっており、中心部には王の間へ通じる大回廊と呼ばれる巨大な空間があります。
しかし新しい空間が発見されており、8年前から調査しているとのことです。
しかし言葉だけではよくわかりません。
ですが、ピラミッド内部を自由に観光できるウェブサービス「Inside the Great Pyramid」が開発されました。
しかも無料です。(メールアドレスまたはGoogleアカウントが必要です。)
ハーバード大学の学術プロジェクト「Giza Project」の一環として提供されており、日本語もサポートされています。
至れり尽くせりのハーバードです。
日本からエジプトへ行くには、成田空港発のカイロ行き直行便が便利です。
2024年6月現在、日本からはエジプト航空が週2便運航しています。
(飛行時間:約14時間)
タクシーを使いカイロ国際空港からギザのピラミッドへ向かいます。
(乗車時間:渋滞がない場合、約1時間)
それからピラミッドを見るためにはチケットが必要です。
チケットはギザのピラミッドのメインゲートで購入することができます。
チケットは複数の種類があります。(2024年6月現在)
ピラミッドエリア入場チケット(必須):1800円
クフ王ピラミッド内部見学チケット:3000円
カフラー王ピラミッド内部見学チケット:500円
メンカウラー王ピラミッド内部見学チケット:750円
王妃メレサンク3世の墓内部見学チケット:400円
営業時間
夏季:8:00~17:00
冬季:8:00~16:00
エジプトには断食月(ラマダン)という、イスラム教徒が1ヶ月間にわたり日中の飲食を絶つ期間が1年に1度あります。
この時期は観光名所やレストランなどの施設が休業や不規則営業になるため注意が必要です。
今回は世界遺産にもなっているピラミッドを見ていきました。
シナイ半島(一部地域を除く)では、エジプト政府によるテロリスト掃討作戦が行われていますが、比較的治安がいいそうです。
さらに物価は日本の3分の1みたいです。
しかし、観光地はしっかり高いみたいなので気を付けてください。
エジプトはピラミッドだけじゃなく、ラクダ乗り、シーシャ、国民食のコシャリ、ターメイヤを堪能しましょう!
それからイシスやホルスという単語が好きな人は、エジプト神話などの神殿をチェックするといいです。
もし私が行くとしたら、頭と肩を覆うスカーフを身に着けてみたいです。
では、今回は以上
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