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【世界七不思議】 天空都市マチュピチュ

掲載日:2024年06月07日

更新日:2024年06月08日

マチュピチュ遺跡
マチュピチュ遺跡
出典:photoAC

空中都市マチュピチュ

数多くある世界遺産の中でも、旅行先としてとても人気のある空中都市マチュピチュ

(世界遺産の数は2024年1月 現在:1999件)


標高2400mの場所にある美しい石組み建造物は人々を惹きつけます。


さらに2007年 スイスの「新世界七不思議財団」が発表した一つに選ばれました。


今回はそんな約500年前に作られた天空遺跡を見ていきたいと思います。

マチュピチュのラマ
マチュピチュのラマ
マチュピチュのラマ
出典:O-DAN

マチュピチュとは

マチュピチュは15世紀 滅亡したインカ帝国によって建造されました。


この古代文明の遺跡は、ウルバンバ渓谷に沿った山の尾根に存在し、標高約2430メートルの高地にあります。

この特異な地理的位置が、マチュピチュの謎と神秘性を高めています。


さらに周囲を南米の豊かな自然が取り囲んでおり、土地の固有種であるインカマユミソサザイをはじめ、420種以上の生物が確認されています。


マチュ・ピチュはケチュア語で“年老いた峰”を意味し、“年若い峰”を意味するワイナ・ピチュは連なる山の尾根にあります。

マチュピチュ
マチュピチュ
出典:O-DAN

マチュピチュの発見と歴史

1911年7月24日 アメリカ人の考古学者ハイラム・ビンガムが古代のインカ帝国に使われていた道路を探索中にマチュピチュ発見しました。


ハイラム・ビンガムが書いた「失われたインカの都市」はベストセラーとなっています。

さらに、インディ・ジョーンズのモデルの一人と言われています。

(ハイラム・ビンガムは1916年にイェール大学を退職し、コネチカット州の州兵の大佐、コネチカット州知事、上院議員になっています)



マチュピチュの歴史は現在でも謎に包まれています。

なぜかというと、インカ文明では文字が使用されておらず、インカ時代の多くの建造物は、16世紀のスペイン侵略の際に帝国の終わりとともに破壊されてしまいました。


しかし、調査により縄の結び目で数値を記録していたことがわかりました。

これにより食料の消費期限の管理を行っていたとされています。

マチュピチュの石組み
マチュピチュの石組み
マチュピチュの石組み
出典:O-DAN

インカ文明の高度な建築技術

マチュピチュが作られたインカ文明の石積み技術はとんでもないことが判明しています。


驚くべきは二つあり、

一つ目はカミソリ一枚も通さない綺麗に積まれた石である。

マチュピチュの建築のほどんどが2億5000万年前に発生した地殻運動で砕かれた花崗岩で作られています。


花崗岩をどうやって加工しているのかというと、石がもともと持っている割れ目や筋を利用していました。

割れ目や筋に硬い木材をクサビとして打ち込み、打ち込んだ木材を水で湿らせると膨張する力で割れるそうです。


ちなみに、身分の高い人の部屋であるほど精巧に作られている。



二つ目は外側だけでなく、見えない内部の石の凹凸も計算されて積まれているということである。

地震が起きると内部の凹凸がお互いに衝突しあい、最終的に元の位置に収まる構造になっているそうです。


それにより今もなお遺跡が残っているそうです。

マチュピチュ
マチュピチュ
出典:O-DAN

未解決の謎

マチュピチュにはまだ数多くの未解決の謎が存在します。


例えば、なぜこの都市が標高2430メートルという険しい土地に建設されたのか、そしてその目的は何だったのかといった根本的な疑問が残っています。

また都市の機能や社会構造についても、詳細な解明には至っていません。


さらに、マチュピチュがどのようにして短期間でこれほど巨大かつ精巧な建造物を建造できたのか、その工法や技術についても未解決の謎が多いです。


考古学者や歴史学者たちは、これらの神秘を解明するために新しい発見や分析技術を駆使しています。


今後の研究では、ドローンや3Dスキャンなどの先端技術が用いられ、より詳細な地形解析が進むことが期待されています。

マチュピチュ
マチュピチュ
出典:O-DAN

マチュピチュ観光

日本からの直行便は2024年6月現在ありません。


そのためまずはアメリカ・ヒューストンを経由して、ペルーの首都リマへ向かいます。

(飛行時間:約18時間~20時間)


その後、リマからマチュピチュ遺跡の最寄りの空港であるクスコへ向かいます。

(飛行時間:約1時間20分)

そこで気を付けたいのが、クスコのアレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港は標高3310メートルにあるため高山病になる可能性があることです。

そのためクスコへ向かう朝に予防薬を飲んでおくことをお勧めします。


次に、アレハンドロ・ベラスコ・アステテ国際空港からコレクティーボ又はタクシーを使ってオリャンタイタンボ駅へ向かいます。

(タクシーの場合:約2時間)


オリャンタイタンボ駅からマチュピチュ村へ電車で向かいます。

(乗車時間:約1時間45分)


最後にマチュピチュ村からマチュピチュ遺跡入り口までのシャトルバスが運行しているのでこちらに乗車すれば完璧です。

(乗車時間:約30分)


ブログなどで調査した結果、個人旅行の費用としては30万円が相場のようです。

高山病とは

URL: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/25-%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E7%97%85/%E9%AB%98%E5%B1%B1%E7%97%85
マチュピチュ
マチュピチュ
出典:O-DAN

天空都市マチュピチュ まとめ

年間150万人が訪れる天空都市マチュピチュ。


しかし、最近では観光客のゴミの問題、勝手に立ち入り禁止場所に行ったりなどがあるため入場制限がかけられました。

もしかすると今後も規制が増える可能性があります。

行く際はしっかりマナーを守らなければいけません。


今回はマチュピチュを調べてみました!

行くには暇とお金が必要になりますが、行ってみたいですね!

では

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