掲載日:2024年05月10日
更新日:2024年05月10日
異界駅は、この世とは異なる世界、通称「異界」にあるとされている駅の総称です。
迷いこんだ者は、高確率で怪異に遭遇したり、駅内に潜む謎の存在に接触します。
そんな異界駅は日本各地で見られ、10数件以上報告されています。
もし迷い込んでしまった場合、駅には「下りない、入らない」ようにしてください。
あまがたき駅とは、とある男性が大阪の阪急富田駅で普通京都河原町行きに向かう電車内で目撃した駅です。
2014年6月2chのオカルト板に投稿されたことで認知され始めました。
以下が投稿された内容です。
その日は夜勤明けであり、阪急富田駅で電車に乗車すると男性は車内を見ているうちにいつの間にか眠ってしまいました。
それから、男性は駅に停車した強い揺れと首と肩の痛みで目が覚めましたが、
隣の車両から子供が降りていた光景を目撃し特急待ちと思った男性は、再度姿勢を変えて目を閉じました。
いい加減首の痛みが強くなり聞いていた音楽はリピート機能で一巡していた。
今どのあたりかと確認しようと窓の外を見ると、大阪や京都とは思えない雰囲気の街並みが広がっており、
動揺しつつも、とりあえず駅員に話を聞こうと先頭車両へ向かう事にした。
驚かさないよう控えめにガラスの仕切りコンコンしたが全く反応がなく、不安とイライラから強めにコンコンしても車掌は驚くこともありませんでした。
車掌にコンタクトを取るも無視され、仕方なく元居た場所に座りメールで連絡しようと思ってスマホ取り出して歩きながら外の景色見た瞬間心臓が早くなった。
古民家と高層ビルが乱立する異様な光景と、透き通った青に薄紫混ぜたような綺麗だが不安を覚える色の空が見えたのだ。
あまりにもおかしい状況だが一旦、もといた席に戻り5分~10分程度時間が経つとようやく現在地を知らせるアナウンスが流れる。
「あまがたき駅」
いやいやどこだよ・・って思ってたら電車が緩やかにスピードを落としていくのがわかった。
電車のドアは割と長い事開いてた。
阪急にはない駅に停まる電車、不安と恐怖により電車内から出ることができずに圏外となっているスマホを握りしめてうつむいていた。
しばらくして電車が発進したが、電車が発進した後も恐怖で身体が動かせなかった。
突然「ペタペタ」という謎の足音が近づいてきた。
心臓はバクバクで冷や汗あが今まで以上に吹き出し無意識に息も浅くしてひそめてしまった。
誰かが居るって心強いはずなのにペタペタ音はおかしいからだ。
ヤバイだろヤバイだろって思ってた矢先ペタペタ音が目の前で止まったと同時に、俺のうつむいてる視界に子供の白い小さな素足が見えた。
それを見た瞬間一気に鼓動が早く鳴ったと同時に右肩を軽く押すような感じでトンっとされて気が遠のいた。
気が付いた時にはいつもの5時手前。元の世界に戻っていた。
すざく駅とは男子高校生がJR九州の電車内で目撃した異界駅です。
2014年12月に2chに投稿され話題になりました。
以下が投稿された内容です。
自分はいつものように、JR九州k線のh駅からf駅に向かって帰ってました。22時頃の話です。
スマホで友人とLINEをした後、読書をしていました。
ふと気づいたら、明らかにおかしいんです。
周りにいた人がみんな寝てるっていうか・・決してスマホに没頭してる様子じゃなかったんです。
自分は「?」となったが、人見知りですから横の人に声をかけることも出来ず、困惑してました。
隣の車両から一人、恐らく大学生の男性が歩いてきました。
私は「あ。人がいる」と思いましたが、それだけで声をかけるのも悪いと思い、ボーっと窓を眺めていました。
すると彼から声をかけてきて
「今どうなってんの?w皆抜け殻みたいになってんじゃん」
私は
「・・何なんですかね。なんか気味悪いですね」
と小声で言ったその時って感じでした。
車内アナウンスが
「えっまもなく○$♪駅×2(全く聞き取れなかった)降り口は左側です。お忘れもののないように~(定型文)」
と流れました。
自分の帰り道でそんな聞き取れないような名前の駅は存在しないし、こじつけようとしましたがそんな駅はありません。
あ、これは乗り過ごしたなと思い、そこで降りることにしたんです。
その彼も「乗り過ごしたかなw」と言って一緒に下車しました。
降りた駅はなんと言いますか、廃れた田舎の無人駅みたいな感じで、
霊感は私はありませんが、「なんか出そう」と思えるような不気味なところでした。
私は都会の方に住んでいたので、どこまで乗り過ごしたんだ・・
そもそも今の時間はまだ電車にいるはずの時間だぞ?一体どこなんだ・・
と思いつつ、彼に
「ここって何処ですかね」
と聞いてみました。
「わからないよw乗り過ごし過ぎたかなぁ・・」
「とりあえず駅名を探してググってみますか?」
「そうだね」
ホームの真ん中の方に歩いて行きました。
JRの癖に電光ではなくなんとも読みにくかったですが、
「すざく駅」と。
彼は「何ここwwJRにこんな駅ないでしょ?」と焦りつつ笑ってました。
私は「・・すざく?すざくってあの朱雀かな」
とか思いながら、ググってみました。
なんか中国の西安の方に朱雀駅があるらしいですが、私たちが来たのは平仮名だったので、日本であることは間違いないと思いました。
彼は
「なんかで見たことあるぞ・・えっと確か飲み食い厳禁駅から出るな。って・・ちょっと待ってろ何か燃やすものあるか見てみるから」
「何か燃やせばいいんですか?」
「何かどっかのサイトで見たんだけど、こーゆーので燃やしたらふつーに帰れたって人がいるんだよね」
「なんかのサイト・・ですか・・」
「あっ、あったぞ!ライターと・・まぁティッシュでいいか」
燃やした瞬間何か目眩がして、あれっと思ったら電車が来ました。
普通のJRを走る電車です。
私たちが乗ると、端っこの方で、2人の人が降りていくのが見えました。
私は急いで「ここで降りちゃダメです!」と言いましたが、言う前に扉は閉まり電車は発車してしまいました。
こんなところです。
この2人がどうなったかはわかりません。
きさらぎ駅とはある女性が、遠州鉄道の新浜松駅に乗ったときに目撃した駅です。
2004年1月に「はすみ ◆KkRQjKFCDs」というユーザが2chのオカルト板に投稿したことがはじまりです。
身のまわりで変なことが起こったら実況するスレ26にて投稿された内容です。
「気のせいかも知れませんがよろしいですか?」
「先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。」
「いつも通勤に使っている電車なのですが、先程から20分くらい駅に停まりません。いつもは5分か長くても7、8分で停車するのですが停まりません。乗客は私のほかに5人いますが皆寝ています。」
23時14分に「はすみ」を名乗るユーザが2chに投稿しました。
そうしている間に電車はトンネルを抜け、スピードを落として0時25分「きさらぎ駅」に停まった。
彼女は迷ったもののスレ民に従い降車しました。
その駅の看板には「きさらぎ駅」と書かれていました。
時刻表も前後の駅を示す表示も無く、その内電車は彼女を残して発進してしまった。
彼女はしかたなく一人で駅の外に出るが、草原や山が見えているだけで本当に何も無いところだった。
彼女は意を決して線路の上を歩いて帰宅することを決めました。
1時30分頃父から電話がかかってきたが、場所がわからないため迎えに来てもらえず、
110番で一生懸命現在の状況を説明したが、いたずらと見なされ叱られて終わった。
線路沿いに歩いていると、遠くから太鼓を鳴らすような音とそれに混じって鈴のような音が聞こえてきた。
「おーい危ないから線路の上歩いちゃ駄目だよ」
駅員さんかと思い振り返ると10メートルほど先に片足だけのおじいさんが立っていたが直後に消えてしまった。
恐怖を覚えたものの、折れてしまったヒールを持ち気力を振り絞って前に進みます。
すぐ近くに太鼓と鈴の音が聞こえていたが、「伊佐貫(いさぬき)トンネル」に到着した。
彼女は勇気を出してトンネルをくぐった。
トンネルを出ると誰かが立っていた。
親切な人で、車で近くの駅まで送ってくれるのだという。
場所を訪ねると「ここは比奈だ」と言われたが、絶対にありえない。
(静岡県内に岳南鉄道に比奈駅は存在するが、そもそも乗車したのは遠州鉄道。さらに距離も離れている。)
車は不自然に山奥に進んでいき、妙な独り言をブツブツ呟き始め、会話に応じなくなったため、
3時44分バッテリーが限界を迎え、隙を見て逃げますと投稿を最後に消息が途絶えた。
今回は異界駅で有名なものを3つ取り上げました。
きさらぎ駅に関しては他のエピソードに比べて有名ですよね。
きさらぎ駅が登場した2004年以降は、駅に関する怪談が増え、毎回鉄オタが矛盾を指摘するというのが恒例行事だったそうです。
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